投稿者 ■松原勝利■日時 2000 年 3 月 13 日 21:42:06:
回答先: 多汗症について。 投稿者 きりり 日時 2000 年 3 月 08 日 21:36:29:
多汗症という疾患があります。汗は自律神経支配ですので原因の多くは 自律神経異常と考えられます。「きりり」さんの場合は、全身性に生じて いますので仮に病的多汗症だとすると、全身性多汗症になるかと思います。 一般的な制汗剤の外用で効果かない場合は、交感神経切除術が施行される場合もあります。 全身性多汗症で注意しなければならないのは、何らかの全身性疾患の症状のひとつとして 生じている場合です。甲状腺機能亢進症、リウマチ、副腎腫瘍、その他、脳の体温調節中枢障害 などでもおこり得ますので、一度精査を受けられたほうがよいかもしれません。
この件に関しまして、2002年9月14日多汗症専門クリニックの兼平暁夫先生からメールを いただきました。非常に貴重な御意見と思いますので、以下に全文を掲載させていただきます。 (掲載に関しましては、兼平暁夫先生御本人から了解をいただいております。) ---------------------------------------------------------------------- 先生こんばんは。初めまして。兼平と申します。
貴ホームページを本日、全く偶然ですが、 検索サイトで多汗症、掲示板とキーワード入力したどり着きました。
わたしは多汗症専門のクリニックを運営いたしております外科医です。
掲示板での先生のコメントを拝読しました。 http://matsubara-hifuka.com/0keijiban/0newBBS/messages/921.html
わたしの見解を(とても僭越ですが)すこしだけ メールで送らせて下さい。
多汗症は、手のひら 脇の下 足の裏の3カ所同時に発汗する人が多いのです。 手掌多汗症は乳児期、幼児期、就学前にすでに発症しているケースがほとんどでしょう。 例外的に、高校生になってからというような人もいらっしゃいます。
しかし、顔面頭部の多汗症では発症の時期が遅く、20歳を中心に発症のピークがあります。 高校入学頃から顔面の発汗が悩みとなり 退学し 大検で資格を取った人が複数います。
甲状腺機能亢進症は女性が多く思春期頃からの発病です。 多汗症の相談にいらっしゃった人の中に甲状腺機能亢進症が居てはならないと考え 鑑別診断のため(当時は経験不足でしたので 笑) 局所多汗症の人に手術前に全員 TSH、T3、T4を調査したことがございますが 数百例のスケールで申し上げても 甲状腺機能亢進症は見つかりませんでした。 ですから、この数年は 医療費の無駄遣いになることを恐れ 甲状腺ホルモンは検査していません。甲状腺は視診触診で済ませています。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)と診断され メルカゾールという内服薬で治療 したり、甲状腺亜全摘手術を受けた後、甲状腺機能が正常化してから手掌多汗症 に対して治療を行った人が5人ほどいらっしゃいます。これらのケースでは 甲状腺機能亢進症が治癒して数年経過しても局所多汗症が改善しなかったため手 術をご希望なさったようです。
40歳以降になって 片側だけの局所多汗症が突然発症したケースがございます。 1例は縦隔(松原注;左右の肺のあいだの部分、胸腔の正中部)の悪性リンパ腫(ホジキン病) のため病側の交感神経が遮断され、他側に代償生発汗としての多汗症が出現したケースが ございました。 他に、全く原因不明の高年発症の片側性多汗症が3例いらっしゃいました。 高齢発症の多汗症ではMRI(松原注;magnetic resonance imaging 磁気共鳴画像診断装置) による画像診断が必須です。 更年期の人に全身の多汗症が一過性に出現することがあるようですが わたしどもは残念ながら 更年期障害の女性をたくさん診ておりませんので具体的には コメントできません。
高齢になれば多汗症は自然治癒するか?ですが 現在治療をご希望の女性で83歳と80歳のひとが、お一人ずついらっしゃいます。 治療実績としては 40代から70代の年齢の人は全症例の20%程度です。
以上、 突然のメールですがどうかご容赦下さい。 先生のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
兼平暁夫 Akio Kanehira,M.D.. Surgeon-in-Chief ●兼平・山本クリニックhttp://www2s.biglobe.ne.jp/~hyogohp/Surgery.html ----------------------------------------------------------------------
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コメント: > 多汗症という疾患があります。汗は自律神経支配ですので原因の多くは > 自律神経異常と考えられます。「きりり」さんの場合は、全身性に生じて > いますので仮に病的多汗症だとすると、全身性多汗症になるかと思います。 > 一般的な制汗剤の外用で効果かない場合は、交感神経切除術が施行される場合もあります。 > 全身性多汗症で注意しなければならないのは、何らかの全身性疾患の症状のひとつとして > 生じている場合です。甲状腺機能亢進症、リウマチ、副腎腫瘍、その他、脳の体温調節中枢障害 > などでもおこり得ますので、一度精査を受けられたほうがよいかもしれません。